更年期障害のお悩みについて
2023/06/07
イソフラボンは、大豆に含まれる植物性エストロゲンです。エストロゲンは、女性の体にさまざまな作用を及ぼすホルモンで、閉経後には分泌量が減少します。そのため、イソフラボンを摂取することで、閉経後の女性の健康を維持する効果が期待されています。
エクオールは、腸内細菌によってイソフラボンから生成される成分です。エクオールには、エストロゲン様作用があり、閉経後の女性の骨粗鬆症や心血管疾患のリスクを軽減する効果が期待されています。
閉経後の女性の食生活は、健康維持のために大切です。特に、イソフラボンやエクオールが豊富な食品を積極的に摂取することが重要です。イソフラボンやエクオールが豊富な食品には、大豆製品、納豆、豆腐、油揚げ、枝豆などがあります。
また、閉経後の女性は、カルシウムやビタミンDを多く摂取することも大切です。カルシウムやビタミンDは、骨粗鬆症の予防に効果的です。カルシウムやビタミンDが豊富な食品には、牛乳、ヨーグルト、チーズ、小魚、きのこなどがあります。
閉経後の女性は、健康的な食生活を心がけることで、健康な生活を送ることができます。
ビタミンDについては、日光を浴びることで活性型ビタミンDが形成され、骨の形成維持に機能します。最近の住宅のあり方で昔のような東北地方や日照の少ない地域で蔵のように薄暗いお部屋ですと、くる病などのリスクもありましたが、今は窓も広く採光もしっかりできる住居のおかげで、活性型ビタミンDが生成されないということは少ないようです。骨粗鬆症のリスクは、骨の必要性を感じさせるための活動量の維持と、適度の日光を浴びることで回避できそうです。更年期障害については、イソフラボンを多く含む食品により、閉経後もエクオールの作用による、エストロゲンの補正機能を形成させることで、閉経後のお悩みを少しづつ解消できるものと考えます。当院でも自律神経の働きを高める施術を行っていますが、食事と活動においてその施術の効果をより高めていただくための指標として、食事の内容に関してもおすすめしています。